Report
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概要プライベートエクイティによる2018年バイアウト総額は10%増の5,820億ドルとなり、業界史上最高の累積5年連続成長を達成。業績上位のファンドの資金活用法を分析。 2018年もプライベートエクイティ(PE)ファンドの投資額は大幅に増え、公表されているバイアウトのディール総額は5年累積で約2兆5,000億ドルとなり、PE業界史上最高の累積5年連続成長を達成しました。リミテッド・パートナー(LP)は市場に多額の資金を注入し続けており、ジェネラル・パートナー(GP)も記録的な額の資金を投下しました。GPは、楽観的すぎるとも思われる期待をもって、当初の想定以上の投資を行い、好業績を収めたGPは買収ターゲットを特定する能力を高め、ディリジェンスの精度を高める一方で、最悪の事態に備える計画を立てて臨んでいました。 数字で振り返る2018年のプライベートエクイティ 2018年は、熾烈な競争とマルチプルの高さから新規案件の発掘は難航したものの、イグジットには絶好のチャンスとなり1,146件、総額で3,780億ドルとなり、2017年と同水準を記録しました。 PEのドライ・パウダー(投資待機資金)は2012年以降上昇傾向にあり、PEファンドの種類を問わず2018年度末時点で2兆ドルと記録的な水準に達しました。(バイアウト型のみでも6,950億ドルを達成)。余剰資金の増加で、PEファームには新規投資案件発掘のプレッシャーがかかっていますが、バイアウトを実施するPEファームのドライ・パウダーのうち、67%は過去2年間で調達した資金であることから、直近のディール・サイクルで以前の資金が一掃され、新たに調達した資金がそれに置き換わったことが読み取れます。 全体では、2018年にPEファンドは目覚ましい額の資金を呼び込んだものの、2017年の記録的な実績と比較するとそのペースは緩やかになりました。但し、GPは2018年には史上3番目に多額の7,140億ドルを投資家から調達し、2014年以降の合計額は3兆7,000億ドルとなりました。 2019年以降のプライベートエクイティ市場の戦略 1. バイ・アンド・ビルド(買収と構築、業界再編):有効な戦略であるが実践には困難を伴う 2. 買収後の統合:能力を高めて課題に取り組む 3. 隣接戦略:再び多角化に挑む 新しい規範:戦略的非公開化(パブリック・トゥ・プライベート)の増加 今後非公開化の大型取引を含んだ、より大規模なディールが多く行われるようになる傾向から、多くのPEファームはビジネスモデルを大幅に変える必要が出てきています。目前の課題にあわせ、より大型案件の取り組みで成功するために、投資規模の拡大に合わせたデューデリジェンスを行い大規模買収後に必要となるリソースを確保する必要があります。 英文のレポート全文は、ページ上部のPDFダウンロードボタンをクリックしてご覧ください。 |