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スター主義経営

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スター主義経営
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「スター主義経営」は、2002年に米国で出版された「Aligning the Stars(スターと調和する経営)」(ハーバード・ビジネススクール・プレス)を元にしています。原著は、プロフェッショナルサービス・ファーム(PSF)の経営、実務に携わる読者を主対象に書き下ろされていますが、日本のビジネス界向けに翻訳刊行される本書は、「人」という経営のソフトに焦点を当て、この課題に挑戦したPSFの事例を交え解説することで、PSFの経営幹部、社員の方々に加え、あらゆる日本企業の経営幹部、社員の方々にも重要な示唆を与える内容となっています。

PSF業界は独自のビジネスモデルを確立しており、それは優秀なプロフェッショナルであるスターを惹きつけ、つなぎ留め、動機付けるといった調和を図り、マネジメントしていくことにかかっています。組織のスターとは、その個人の業績がファーム全体の成功に極めて重大な影響を及ぼす、組織にとって最大の将来価値を担っている人々のことです。スターは、「永続的な顧客関係を築き」、「常に能力を最大限発揮して成果を上げ、ファームを最優先に位置づけ行動し」、「ファームの戦略的課題を実行」しています。スターはファームの売上を増大させるだけでなく、ファームの目標及び価値観と十分に整合しながら、同僚に対する振る舞いを調和的にコントロールしています。

企業で働くプロフェッショナルが企業に依存していた過去のステージから、成果主義に代表される個の自立を成し遂げつつある今、これからの日本企業の成長には、次に模索するモデルとして、将来価値が最大であると定義されるスター個人が組織に調和する経営に一歩、歩を進めることが要請されます。そうした中、一足先に、こうした課題に挑戦したPSFの事例から導き出される経営システムの成功法則が、日本企業の挑戦を考えるための一つの手がかりになることを目指しています。

本書は、日本企業の抱える課題への簡便な回答集ではありません。しかし、日本企業がかつての資本集約的な成長から、人本集約型の成長を求められる中で、優秀なタレントをいかにたくさん雇え、育てられるかということが競争優位構築の鍵となりつつある現代の日本企業に、本書で紹介する「ピープル・ビジネス(資本財の代わりに人がすべてのビジネス)」の成功法則を、日本流に併せ呑む道を模索していただきたいという思いから、原著の出版から5年経過した時点での翻訳刊行となりました。

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