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新型コロナウイルスによる供給混乱で明らかとなった テクノロジー企業におけるサプライチェーン拠点集約の危険性

世界の半導体チップ、装置およびネットワーク機器の大部分はわずか5か国で製造されている。テクノロジー企業は製造拠点を分散させることで、サプライチェーンのレジリエンス強化に取り組む必要がある。

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新型コロナウイルスによる供給混乱で明らかとなった テクノロジー企業におけるサプライチェーン拠点集約の危険性
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新型コロナウイルスの世界的流行は、テクノロジー業界のサプライチェーンに深刻な混乱をもたらした。サプライチェーンを複数拠点に分散させる動きは以前からみられていたものの、新型コロナウイルスはその必要性を浮き彫りにした。現在テクノロジー・ハードウェア製品の大部分はわずか5か国で製造されている。マレーシアでは感染拡大を受けて、試験施設や供給施設を含めた大規模な工場閉鎖が実施されたように、政府の対応により販売側および購買側両社が影響を受ける。緊迫した状況を生み出す要因として、ほとんどの半導体製造工場が中国や台湾に集中していることが挙げられる。NvidiaやQualcomm、Appleといったテクノロジー企業は、最先端の半導体チップの製造をこれらの国の工場に依存している。このような集中によるリスクを軽減させるために2020年5月に台湾の半導体チップメーカーTSMCがアリゾナ州に120億ドル規模の製造工場の建設を発表するなど、予備の生産能力確保やサプライチェーンのレジリエンス強化に向けた様々な動きがテクノロジー業界全体で進められている。

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